日本で起こった怖い未解決事件の1つに
「青酸コーラ無差別殺人事件」があります。
かつて日本の飲料は
何度も繰り返して用いることができるビン飲料が基本でした。
このビン飲料の特性を悪用し、
一度開栓したコーラのビンに青酸化合物を入れた後に
再び栓をして未開封と思い込ませ、
その毒入りコーラを飲んだ人々が次々と亡くなったのが
「青酸コーラ無差別殺人事件」です。
しかも犯人は毒入りコーラでの殺人を3件行った後、
今度はチョコレートに青酸化合物を混ぜて
同様の事件を4件も引き起こしたとされており、
なんと東京と大阪で7件もの事件を引き起こしたと言われています。
現代で言うところの劇場型無差別殺人の典型例のような事件です。
しかも恐ろしいのは犯人像や具体的な容疑者が
全く特定できなかったという点にあります。
これだけ手の込んだ無差別殺人を行っているのですから、
犯人は相当に知能が高くて用意周到な人物であったと思われますが、
犯人と思しき人物すら警察は特定できなかったというところに恐怖を感じます。
つまり、これだけの無差別殺人事件を引き起こしたのにも関わらず、
犯人が未だに捕まらず社会生活を送っている可能性が高く、
またどこかで同じような犯罪を行おうとしている可能性も捨てきれないのです。
幸いなことに、この無差別殺人事件以降はビン飲料の形式が変わったり、
見覚えがないものを飲み食いしないことが徹底されたため、
同様の事件は起きていません。
しかし、未だに事件を引き起こした犯人がどこかで生きていると思うと、
本当に恐ろしいと思います。
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