古墳群が並ぶ宮崎県西都には、
九州最大級の前方後円墳があり宮内庁が管理する陵墓もある。
陵墓とは天皇一族が埋葬されている可能性が十分に考えられると
宮内庁が指定した古墳のことで、その陵墓に埋葬されているのは
西都の土地から天皇の奥さんとして都に迎え入れられた
木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という人物である。
天皇の奥さんになれば地元にこんなにもたくさんの
古墳ができるものかと感心するものだ。
この木花咲耶姫だが、
じつは竹取物語のかぐや姫ではないかというのだ。
竹取物語とはかぐや姫の話で有名である。
かぐや姫はじつは月にかえったのではなく、
西都にかえったのかもしれないのだ。
美しい娘が言い寄ってくる男達にあれこれ無理難題の宝を
探し求めさせにいくのである。
しまいには戦争になりかぐや姫はその渦中月へ帰るのであるが。
もしかしたら、かぐや姫こと木花咲耶姫は月にではなく
西都にかえったのかもしれない。なるほど、たしかにうなずける話だ。
なぜならば、何故宮中でずっと暮らさなかったのだろう
という疑念が有るからだ。西都に帰ってくることはないはずである。
年を召せばなおさらのことだ。
あまり遠くへ歩くだけの力と体力は残っていない。
だから、もしかしたら天皇に言い寄られ
確かに契りを交わした木花咲耶姫は、
しばらくは宮中にいたのだが若いうちに
西都にもどってきたのかもしれない。
そんな木花咲耶姫の眠る西都原古墳群は
春は桜と黄色いコノハナが、夏はひまわりが、
秋はコスモスが咲き誇るきれいな場所である。
木花咲耶姫は宮中のドロドロした人間関係よりも、
自然を愛していたのかもしれない。
2016年9月7日 at 10:15 AM
『竹取物語』には古代の真実の歴史が描かれている
『竹取物語』について原文を読まずに考証している方々が殆どである。本末転倒した考え(根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること)で理解している方が多い。
物語の原文をしっかり読み、その物語には、当時の超古代においてどの様な背景で書かれているのかを勉強したうえで、議論したり、何と関係があるのか、作者は何を描こうとしているのか、を確かめたうえで発表して頂きたい。
古文の読み方を全然理解せずに「なにやかや」と「ジブリの映画(『かぐや姫の物語』であり『竹取物語』ではない)」調の感覚で、又は、「今はやりのスピリチャル感覚」では、日本の文学を世界に恥さらししているだけである。
『竹取物語』は、「世界の聖者」の中でも唯一書いたものを残した弘法大師・空海が、平安時代の初めに作った「日本最古」だけでなく「世界最古の物語」であり「小説」である。そこに描かれている内容は、超古代から古代にかけての日本人にとって重要な真実の歴史が描かれているのであり、それらを読み解くことが必要なのである。