それぞれの地域などには有名なゆるキャラが乱立しています。
そんなゆるキャラの1つに奈良の「せんとくん」があります。

現在では、奈良の様々なイベントに「せんとくん」が登場し、
人気を博しています。

奈良市を中心とした観光パンフレットにも
必ず写真やイラストが掲載され、認知されています。

せんとくんは、平城京遷都1300年祭を期して
採用されたものですが、当初はその姿が物議をかもしました。

お坊さんの剃髪の頭から、
奈良の象徴である鹿の角が生えているのです。

最初に見た時には、違和感があり、
可愛いと言うより気持ち悪い感じを強く受けました。

せんとくん」は仏教界からは、お坊さんを冒涜し、
不遜だと言う意見まで飛び出し、なーむくん、
まんとくんと言った代替キャラクターも発表採用されてきました。

しかし、ある時から「せんとくん」バッシングはピタリと消えました。

これは3つの着ぐるみが参加したイベントに
ゲストで来賓されていた天皇陛下が、
せんとくんが一番良いと感想を漏らされたから
だと言われています。これが「せんとくん」問題の都市伝説です。

ここからは私見ですが、この発言の有無は
あくまで都市伝説の域を超えませんが、なーむくんや、
まんとくんに比較して圧倒的な認知度と人気を
せんとくんが得るためには、それなりの努力があっての事だと思っています。

確かにせんとくんの風貌は気持ち悪いのですが、
そのせんとくんの特技がダンスで、
イベントなどで若い女性と一緒に激しいダンスを
振りを合わせて切れ良く踊るのです。

こうした動作全体を見ていると、
いつしか気持ち悪いと思っていたせんとくんの風貌や
ドングリ目玉もどことなく可愛く見えるようになって来たのです。

小さな子供は怖いものや気持ち悪いものや
可愛いものに関する反応がはっきり出ます。

私の4歳の孫がせんとくんとピースをして写真に納まった事を見ると、
せんとくんには気持ち悪さの中にも元々可愛さがあったのだと思いますネ。