昔から怖い話を聞いたり読んだりするのが好きで、
子どもの頃からよく親や友達に怖い話を
聞いて回ったりしてました。

ただ、自分自身が怖い体験をしたことはありませんでした。

自分がまだ小さいころはよく夏休みになると
テレビで怖い話の特集などもあり、
大変楽しみにしていました。

そんな自分が、
中学2年生のときの夏休みに体験した話です。

それはいつもと何も違わない夏休みでした。

学校の宿題やラジオ体操など
平凡で楽しい夏休みを謳歌していました。

その年の夏も例によって
怖い話のテレビや本などを楽しみにしていました

ちょうどその頃、話題の怖い話の本がありました。
それは比較的、短い話が九十九話収録されている本です。

昔からある百物語の体裁を持った本でした。

なぜ、九十九話しかないかというと、
1日で全ての話を読み終えると何か不思議な体験をする
その体験をもって百物語になるということが書かれていました。

その本はその当時で、もう5冊目くらいだったと思います。

4冊目までは1日で読み切ったことがなく
その本の趣旨には合わない行動をとっていました。

しかし、中学2年の夏にその5冊目を
1日で読み切ってしまった
のです。

読み終わったのは夕方ごろだったと思います。

私の家は二階まであり、
一階で夕食を家族で食べていました。

夕食を食べ終えて二階の自分の部屋に行くと
夕食を食べる前にはついていなかった
テレビがついていたのです。

しかもいまでは見かけることのない砂嵐の画面でした。
夜7時頃に砂嵐を放送するテレビがあるはずありません

怖くてテレビはすぐに消しました。

その後、変わったことがあるわけでもなく
これだけの話ですが、いまでも不気味で強烈に覚えています。