1963年5月に女の子が誘拐され殺されるという
狭山事件」という事件があり、
となりのトトロの設定と似た部分が多くあります。

まず、トトロの舞台は埼玉県で、
例の事件の起きた狭山市だろうと推測されること。
(映画の序盤、引越しの片付けをしているシーンで
「狭山茶」と書かれたダンボールがあります。)

トトロに登場する「さつき」と「めい」が
どちらも5月をさす言葉であり、事件の月と一致していること。

事件のとき、殺された妹の遺体をみた姉が、錯乱しながら
猫のお化けをみた」「大きな狸に会った」など言葉を発したらしいこと。

さらに宮崎駿監督は、制作発表記者会見の時に
この映画はサツキとメイの魂の解放なんです」と
謎の発言をしていることから、やはり狭山事件を元に作られた映画で、
作中のラストは実はサツキとメイは死んでいるんじゃないか
という都市伝説があります。

ラストにお母さんにとうもろこしを届け、
木の上から様子を見てた姉妹ですが、何故お母さん達に
その姿が見えなかったのか、等、作中自体に不思議な点があったりします。

もちろん、この都市伝説の際によく聞く、
「後半には姉妹の影が薄くなる」や
「田んぼに落ちていたサンダルはメイとまったく同じもの」や
「作中に出てくる地蔵にメイという文字が刻まれている」
という話もありますが、それに関しては全く根拠のない嘘のようです。

ただ宮崎駿監督の地元で起きた狭山事件を、
監督が知っていたはずではあるし、
その事件が映画を作る上でなにかのきっかけになっていたとしても
おかしくはないのではないかという都市伝説でした。