テケテケ:下半身のない幽霊が這う恐怖は北海道で実在したのか?

下半身がなく、手で這って追いかけてくる幽霊――「テケテケ」という名で知られるこの存在は、日本の都市伝説の中でも特に不気味な話だ。ネットで「テケテケ 実話」「テケテケ 由来」と検索すれば、電車事故や怪奇現象と結びつけた逸話が次々に出てくる。実際に遭遇したという声もあり、実話か創作かの議論は尽きない。特に、「北海道が発祥」という説が根強いが、果たしてその真相はどうなのか。テケテケの足跡をたどってみよう。

テケテケの基本ストーリー

テケテケの典型的な話はこうだ。ある女性が電車に轢かれ、下半身を失った。だが即死せず、上半身だけで這い回り、やがて怨霊となって人々を追いかけるようになった。両手で地面を叩きながら移動するその音が「テケテケ」と聞こえることから、この名がついたとされる。出会えば時速100kmもの速さで追いかけてきて、下半身を奪うとも、胴体を真っ二つにするともある。

この話は2000年代初頭からネット掲示板で広まり、「学校の怪談」シリーズや映画化で全国に知られるようになった。2023年の𝕏投稿でも、「夜の線路近くでテケテケ見た」「逃げても追いつかれた」との体験談が散見され、都市伝説としての人気は衰えていない。

北海道発祥説と電車事故の伝説

テケテケの起源としてよく語られるのが、北海道での悲劇だ。ある冬の日、女性が線路で足を取られ、電車に轢かれて下半身を失った。極寒の中、血管が収縮して出血が一時止まり、数分間もがき苦しんだ末に死に、その無念が怨霊を生んだという。特に北海道の旭川や室蘭が舞台とされることが多く、「寒さで凍結した切断面が止血効果を生んだ」という描写がリアルさを増している。

例えば、2021年のブログでは「旭川の踏切で起きた事故が元」との説が紹介され、1980年代から地元で「シャカシャカ」という名で似た噂が広まっていたとの証言も。一方、室蘭では童謡「サッちゃん」の都市伝説と結びつき、「女子中学生が踏切で胴体を切断され、自分の下半身を探した」という話がテケテケと重なる。これが北海道発祥説の根拠とされている。

当HPに寄せられた読者からの北海道発祥説への考察

冬の北海道で、女性が汽車にひかれ
上半身と下半身が分断されてしまった。

しかし寒さで血管が縮小し一時的に出血が停止してしまい、
数時間もがき苦しみながら死んでいった。

この話を聞いた者は3日以内に
下半身のない女性が出て来る夢を見るという。

その女性は事故後何故か下半身が見つからず、
死んでもなお自分の下半身を探し求めているからだ。

女性は上半身だけにもかかわらず移動スピードがとてつもなく早く、
追い払う呪文を唱えないとつかまってしまり恐ろしい目に合うとされている。

これがテケテケと呼ばれる
北海道旭川方面で起きた実際の踏切事故の怪談ですが、
実はこの話のほかにもう一つテケテケにはパターンが存在する。

真冬の北海道で汽車にはねられ上半身と下半身に分断された女性は
血管縮小により即死できず、ホームにいる乗客に必死に助けを求めた。

しかしそれを見ていたたまれなくなった駅員が
無情にも女性にブルーシートをかぶせてしまう。

女性はもがき苦しみ、
自分を助けてくれなかった人たちを呪いながら死んでいった

前者単に行方不明の下半身を探しているだけなのだが、
後者の場合は自分を助けてくれなかった人に対する憎悪から
人間の惨殺を目的としているため夢の中とはいえ
つかまってしまえば恐ろしい目に合うだけでは済まされないだろう。

テケテケは語る人により被害者が女性だったり女子高生だったり
サラリーマンだったりとさまざまで、事故原因も単なる事故か
自殺かでストーリーが枝分かれしている。

共通しているのは、電車の事故の被害者であることと
この話を聞いた人のもとにはテケテケが現れる。と言うことである。

他の発祥説との比較

だが、北海道説に異論もある。沖縄発祥説では、1980年代に「テケテケェ~」と呼ばれる少年の怪談が語られていたとされ、こちらが元祖との主張だ。また、兵庫県加古川では、戦後の鉄道自殺がテケテケの起源とされ、2009年の映画『テケテケ』で採用された。高知県発祥説もあり、複数の地域で似た話が同時発生した可能性も指摘される。

北海道説の特徴は、寒冷な気候が強調される点。他地域では「即死」や「単なる事故」が前提だが、北海道版は「寒さで生き延びた」という独自の設定が不気味さを増す。ただし、どの説も決定的な証拠はなく、発祥地争いは都市伝説らしい曖昧さのまま続いている。

実話か創作か、現実的な検証

テケテケが実話かどうか、科学的な視点で考えてみよう。電車に轢かれた場合、通常は全身が粉砕され、切断されても即死がほとんど。北海道の冬(平均気温マイナス10~20℃)では血管が収縮する可能性はあるが、止血まで至るには氷点下数百℃が必要で、現実的ではない。また、上半身だけで這う体力や、時速100kmで追いかける能力も、人間の限界を超えている。

体験談も多いが、証拠はゼロ。2023年の𝕏で「線路脇でテケテケ見た」と話題になった投稿も、写真や動画はなく、個人の感覚に依存。現実的には、長時間の運転による疲労や暗闇での錯覚が原因と考えられる。創作なら、誰かが怖い話を広め、ネットで増幅された結果だろう。

北海道説を巡る議論

北海道が発祥という説には、賛否両論がある。支持する声は、「寒さの描写が具体的でリアル」「旭川の居酒屋『てけてけ』が1980年代からテケテケを名乗っている」との傍証を挙げる。一方、「沖縄や関西の方が早く語られていた」「北海道の事故記録に該当するものがない」と反論も。実際、鉄道事故データベースにテケテケに合致する明確な事例は見当たらない。

興味深いのは、北海道版が「助けられなかった怨み」を強調する点。駅員がブルーシートをかぶせたという話は、社会の冷たさを象徴し、怪談に深みを加えている。これが他の地域と異なり、北海道説を特別視する理由かもしれない。

現代での広がりと影響

2020年代、テケテケはネット文化に根付いている。YouTubeでは「テケテケに遭遇した」と題した動画が数十万回再生され、𝕏では「深夜の踏切で音がした」「逃げる方法試した」との投稿が拡散。学校や職場でも「テケテケの話を3日以内に10人に伝えろ」と遊び半分で広まるケースもある。

映画や漫画でも登場し、『地獄先生ぬ~べ~』では「念縛霊」として描かれた。北海道発祥説は、この不気味な魅力をさらに高め、都市伝説ファンの想像をかき立てている。

テケテケはどこから来たのか

テケテケが北海道で生まれたのか、それとも別の地域から伝わったのか、2025年3月30日時点で結論は出ていない。電車事故の悲劇が起源とする説は魅力的だが、証拠がない以上、都市伝説の域を出ない。北海道の寒さが加えた独自の色彩は、確かにこの話に特別な恐怖を与えている。

次に踏切を渡るとき、「テケテケ」という音が聞こえたらどうするだろう。振り返るか、逃げるか、それともただの風の音と笑いものか。テケテケの這う姿は、実話か創作かを超えて、私たちの心に這い続けるのかもしれない。

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