西日本第2の高峰・徳島県の剣山(標高1955メートル)。

その麓にある美馬市穴吹町古宮と美馬郡つるぎ町一宇に
またがる剪宇峠には、古くから大蛇伝説があります。

しかも40年ほど前、複数の住民が目撃し、
大蛇探検隊まで結成されました。

当時は全国ネットのテレビ放送や新聞、
雑誌に取り上げられ、大騒ぎとなったのです。

大蛇が目撃されたのは、1974(昭和49)年の5月です。
森林の下草刈りに来ていた男性5人が
体長10メートルもの大蛇を目撃しました。

すぐに大蛇は草むらに隠れて見えなくなったようですが、
目撃者は胴の直径が30センチ以上あったと証言しています。
体の色は黒く、お腹が白かったそうです。

この話を聞いて大蛇探検隊が組織されました。
残念ながら大蛇を発見することはできませんでしたが、
雑草が倒れたあとに幅40センチの何かが這った跡が見つかりました。

さらに杉の木には幹に異常なこすれた跡と、はげ落ちた部分が見つかりました。
しかし、その後地元の警察や消防団も警戒に当たったのですが、
大蛇は姿を見せませんでした。

地元には峠の開拓に出た人たちが大蛇に襲われて逃げ帰ったとか、
剣術の達人が峠を越えていたところ、
大蛇と戦って切り殺したとかいう言い伝えが残っています。

この言い伝えがいつの頃のものなのかは分かりませんが、
かなり古くから目撃例があったと考えてよさそうです。

剣山剪宇峠は標高870メートルで、冬は雪に閉ざされます。

過疎地であり、近くに動物園もありません。
小さなヘビが何らかの理由で巨大化したとか、

こっそり飼っていたニシキヘビが逃げ出したとかいわれていますが、
真相は分からないままです。