新潟県上越市は日本屈指の豪雪地帯として有名です。
山間部はもとより平野部でも
積雪が2メートルに達することがあるほどです。
近年は地球温暖化のせいか雪が少なくなりましたが、
祖母が子供の頃などは玄関は雪で埋まっているため
二階から出入りするのが日常だったそうです。
そんな豪雪地帯には雪にまつわる言い伝えが色々あります。
今回ご紹介するのは
「カマキリが高いところに卵を産むと大雪になる」
という言い伝えです。
「カマキリの卵が比較的高い場所にあれば大雪に、
低いところにあれば小雪になる」というのがその内容ですが、
祖父母の幼少時には既によく知られた言い伝えだったようで、
今でもカマキリの産卵期にはよく耳にします。
スポンジのような繭玉のようなカマキリの卵は、
農作業をしている人や自然の中で遊ぶ子供たちが見つけやすいものなので、
見かけるとついその高さを気にして「この冬は大雪だ」とか
「雪降ろしが楽そうだ」などと話題にするのです。
ですが正直に言うと、
カマキリの卵はみんなバラバラの高さにあり、
なかには同じ木の上の方と下の方両方に
1個ずつ卵が有るなんてこともあります。
なので「大雪か雪が少ないか分からないけど、
結局は雪が降る」なんて笑い話になることも。
雪に対抗する手段が少なかった昔は、
カマキリの卵の高さで雪の量を占っていたというより、
カマキリの卵を見ることで近づいてくる
冬への備えを促していたのかも知れません。
なにぶん雪が多くても少なくても雪国の冬は厳しいものですから…。
コメントを残す