若い娘が森を歩くと、終着点で声が聞こえた。「ここ」と囁き、木々が震える。翌日、木に黒い染みが広がり、触ると湿っていた。夜、声が続き、染みが動き出す。霧が立ち込める頃、染みが揺れ、白い影が木々から浮かんだ。。。娘は悲鳴を上げて逃げたが、翌朝、染みは消えなかった。

婆さんに聞くと、「その森、昔、終着点に残った者がいたって噂だよ」と教えてくれた。娘は森を避け、耳を塞ぐが、声がどこからか聞こえてくる。あれはまだ森の終着点にいるのだろうか… … …