全く関係のない事柄が、
ある時偶然の一致を起こす事をなんと言えばいいのだろうか。
温暖化の影響で地上が小さくなり、
海は「霧の艦隊」に封鎖された世界を描いた『蒼き鋼のアルペジオ』
アルペジオには第2次世界大戦で活躍した戦艦と、
その戦艦をモデルにしたキャラクターが登場し。
主人公が乗る戦艦が日本海軍「イ400型潜水艦」のイ401で、
イ400型はこの作品を代表する戦艦になっている。
アルペジオ劇場版公開と同じ2015年に、
五島列島近くの海中でイ402を発見したとメディアが報じた。
アルペジオ劇場版は春と秋の二部構成だが、
この発見は夏に伝えられる。
アルペジオのTV放送時にも、
ストーリーがクライマックスに入った2013年12月に、
ハワイ沖でイ400が発見されたと発表された。
原作漫画が連載を始めた2009年に、
イ401が発見されていれば完璧だったのだが、
イ401は2005年に発見されている。
アルペジオでは3隻のイ400型が登場するが、
現実のイ400型も3隻だけ建造された、
アメリカ本土攻撃を想定した巨大な潜水艦で。
イ400型のまったく新しい設計思想が、
強い影響をその後の潜水艦設計に与えたのではないか、
そう考えるものは少なくない。
終戦後に調査された後、
イ400とイ401はハワイ沖で実弾演習の標的として破壊、
イ402も五島列島沖で破壊される。
機密防衛のため、
どこに沈んでいるかは記録に残されなかったイ400型の姉妹たちが、
アニメの展開にあわせて発見されるのを運命と呼ばずにはいられない。
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