日本で一番大きい湖である、琵琶湖

私の友達が滋賀県出身なのですが、
琵琶湖にも「琵琶湖に落とし物をしたら、彦根で見つかる
という都市伝説があるようです。

その内容は、通常湖というのは海や川と違い、
水面などは穏やかで、波などもないのですが、
琵琶湖で何か落とし物をすると、
なぜか落とした場所から遠く離れた所で見つかるというのです。

種明かしをしてしまうと、どうやら日本の湖の中で、
琵琶湖だけ「環流」と呼ばれる渦というか水の流れが確認できるようです。

通常、湖の水は南湖の瀬田川から流れ出るらしく、
全体的な動きは南に向かっているのですが、
北湖では、ゆっくりと円を描くような流れがあり、
それが「環流」と呼ばれているのです。

流れの速度は秒速10~20センチ程度で、
「漁船を操っている時に潮は気にならない」と漁師の方も話している記事もあり、
流れによって湖底にごみが集まりやすい場所があり、
「ポリ袋などが地引き網に大量に引っ掛かる」らしいのです。

ではなぜ琵琶湖だけ、この環流が生まれるのか。なぜ渦の流れの向きが同じでないのか。
強風や水温などさまざまな理由が考えられていますが、まだ研究は進んでいないようです。

諸説には 地球の自転に伴う転向力(コリオリ力)という壮大な
話もあったりと、静かに見える湖に、そんな色んな力が働いているとなると
改めて自然の不思議さが分かりますよね。