1990年代は女子高生がブランド化した年代で、
女子高生という言葉が付加価値になっていた時代でした。

もちろんあやしい方面でも女子高生はブランドで、
有名女子校の制服は高値で売買され、
使用済み下着が高額で取引されていて、
女子高生の使用済み衣料を専門に取り扱う、
ブルセラショップが次々とオープンしていました。

90年代には携帯電話を利用した、
大人と女子高生が金銭と肉体関係のやり取りをする、
援助交際が社会問題にもなります。

そんな90年代の渋谷を舞台にした
渋谷の七人ミサキ」という都市伝説があります。

渋谷の坂道(スペイン坂という説も)で、
どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、
その声を聞いた女子高生7人が死んだそうです。

その女子高生たちは避妊に失敗して、
生まれる前の子どもを堕ろしていた。

スペイン坂の泣き声は、
彼女たちの子どもの呪い
だった。

赤ちゃんの泣く声は聞こえなくなったが、
今度は避妊に失敗した7人の女子高生の霊が、
援助交際をしている女子高生の前に現れるようになる。

7人の霊を見ると数日のうちに死んで、
7人の霊から1人が成仏して、
自分が新しい7人目の霊になってしまう

この話は、
いわゆる七人ミサキの現代版のような内容なので、
渋谷の七人ミサキ」と呼ばれています。

この呪いから開放されるためには、
新しい犠牲者が絶対に必要なのですが、
今では援助交際のケツ持ちの組織がいたり、
自治体の条例で取り締まりを強化するなど、
渋谷の七人ミサキ」が獲物に困る事はなさそうです。

七人ミサキの仕組みが、
呪いの元になった出来事は無くなることは無い、
そんなふうに言っているように思えます。