沖縄の八重山諸島にあるパナリと呼ばれる新城島(あらぐすくじま)では、
7月に神をもてなす儀式がおこなわれていて、新城島には多くの遺跡や、
人魚伝説が伝っていることから観光が主要産業です。

しかし、祭りの間は島外の人間を拒絶して、
新城島出身者が全国から集って来ると言われています。

新城島の住人とその関係者だけで行われる秘密の儀式
パナリの秘祭」と呼ばれ、
島外の人間に「パナリの秘祭」が明かされることはありません。

パナリの秘祭」は、八重山諸島でおこなわれている、
アカマタ・クロマタと呼ばれる2柱の来訪神をもてなす
豊年祭
のことなのですが、

・人魚の肉として生まれたばかりの赤子を神に捧げている
・アカマタ・クロマタに扮した男衆が、女性を輪姦している
・儀式を隠れ蓑に、反社会組織が大きな取引をしている

など、「パナリの秘祭」だけ、
知られてはいけない秘密があると噂されています。

興味本位で新城島のパナリの秘祭をたずねて、
住人とトラブルが起きたともいわれています。

現代の日本で本当にそんな後ろ暗い事がおこなわれているのか、
とうぜんそんな疑問がでてきます。

携帯の電波は沿岸部の限られた部分だけで使用可能で、
ポストはあるけど郵便局はない。
連絡用の固定電話も設置場所は決まっている。

住人も指で数えられるくらいなので、
商店や交番に診療所もありません。

たとえこの島で何かが起こっても、
なかったことにするのは難しくない
と思えます。

そういった新城島の環境要因があって、
八重山諸島で行われるアカマタ・クロマタの儀式が、
新城島だけ後ろ暗い儀式として考えられるのではないでしょうか。