みなさんは「コロポックル」と聞いて
どんな姿を思い浮かべるでしょうか。
昔は「コロポックル」と聞いても姿形は
ピンと来なかった人が多かったと思いますが、
例えば少年ジャンプで人気だった「シャーマンキング」
というマンガにそのままの役所(森の精霊)として出て来たり、
これまた人気の少女マンガだった「ハチミツとクローバー」では、
主人公が恋するハグちゃんを形容するような言い方で出て来たりします。
そんな小さくて可愛らしいイメージが強い
「コロポックル」ですが、北海道には「コロポックル古戦場跡」という
森の精霊らしからぬ、荒々しい場所があります。
北海道では「コロポックル=小人族」として知られていて、
北海道と言えばアイヌ、そのアイヌの言葉では「蕗の下の人」と呼ぶ
らしく、現代風に言うとジブリ映画のアリエッティでしょうか。
話は戻りますが、「コロポックル古戦場跡」では
その名の通り、「コロポックル」が戦ったとされる場所なのですが、
ではその相手とは?になるかと思いますが、この戦場跡が残る
芽室町と呼ばれる地域の伝説によると、なんと「アイヌ」と戦ったというのです。
なんでも、「コロポックル」は「アイヌ」よりも早く
北海道に住み着いていて、平和に暮らしていたらしいのですが、
後に来た「アイヌ」に住処を荒らされ始め、次第に応戦するようになるも、
最後は力尽き、住処を奪われる事になったらしいのです。
その伝説を裏付けるように、「アイヌ」に追いつめられた
「コロポックル」が最後に言い放った言葉があります。
「トカップチ」と呼ばれる呪いの言葉らしいのですが、
その意味は「水は枯れろ、魚は腐れ」というらしく、
芽室町を含む十勝平野が不毛地帯として呼ばれていたのは、
「コロポックルの呪い」があったのでは?とされています。
また、一説によると「トカップチ」が「十勝」の
由来になったとも言われている、普段私達が耳にする「コロポックル」とは
ちょっと違いますが、「アイヌ」が仲良く暮らせなかったのは残念です。
2021年7月18日 at 5:42 PM
個人的な考察。
アイヌと言うのはひとつの民族では無く、800年ほど前に大陸から千島や樺太経由で流入してきた複数のグループの総称。
ラワン蕗は1.5メートルから2メートルに及ぶものも有るので、先住していたコロポックルは標準的な縄文人の体格だった可能性が有る。
内陸の十勝の夏は暑いので裸で採集や休息をしていた所を見て、コロポックルは裸だと伝わったのかも知れない。
大柄のロシア系アイヌから見れば小さかったのだと思う。
アイヌの伝承によれば、一定の期間共存していたらしいので、少しは言語を理解できたのかも知れない。
対立のきっかけは、大柄のアイヌがコロポックルの女性を捕らえたので、コロポックルの怒りを買ったと言い伝えられています。