私の地元では「荒神様」を御祭りしています。
御祭りの方法は毎日荒神様の祠にお食事を供え、
灯りを付けて快適に過ごせるようにし、
定期的に掃除して決して失礼の無いようにするといったものです。
子供の頃から御祭りを手伝っていましたが、
親から「絶対に失礼な事はしないように。
もし失礼にあたることをしてしまうと
荒神様がお怒りになってよくないことが起こるよ」
と念を押されました。
子供心に「気難しい神様なのかな?」と思った記憶があります。
また、何らかの理由で
荒神様を御祭りする事が続けられなくなった場合は、
正式な手続きを行って祠を閉じないと
子孫末期まで祟りを為すとされています。
実際に地元で事故や事件が起きた時に様々な家で
「荒神様に失礼な事を働いたからだ」とか
「良くないことが続いているのは祠を閉じるときの方法が
手順にのっとったものでなかった為かもしれない」
と会話に上ることがありました。
この話だけですと荒神様とは
「決してご機嫌を損ねてはいけない神様で、
失礼に当たることをすると必ず罰が当たる」
と捉える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、真摯に御祭りしていれば、
病気に罹っても軽く済んだり治りが速くなる、
事故に遭っても軽い怪我で済むとの言い伝えもあります。
見方によっては、荒れ狂う自然や、
日々の生活の乱れを荒神様に見立てて、
規則正しい生活や自然を相手にして生きる事への慎重さや謙虚さ、
危険な行動を取らない姿勢を身に付けるための方法とも見ることが出来ます。
ただ、それだけでは説明のつかない不幸な出来事や
幸運な出来事も起こります。
例えば普通なら命がなかったであろう
海難事故に2.3回遭っても助かった人がいるなどです。
あなたは「荒神様」の存在についてどう思いますか?
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