三重県の津市から伊賀名張へ抜ける国道165号線なんですが、
青山峠という峠道を走っているとトンネルを抜けた先に
公衆電話が不気味に一つあります。

そしてそこに、ホットドッグ屋さんが出るという噂があります。
その公衆電話にもボックス内に人がいたはずなのに、
近づくと人が消える。という怖い噂があるのですが、
ホットドッグ屋さんはもっと怖い噂があるんです。

そのホットドッグ屋さんは雨の日の夜にしか店を出さなくて、
店を出すのはホットドッグを売りたいからではなく、
娘を殺した犯人を探しているのだとか。

ホットドッグ屋さんには大事に育てたかわいい一人娘がいたそうです。
お父さん思いのかわいい娘で、病気で奥さんを亡くした
ホットドッグ屋さんは娘の成長だけが楽しみで仕事に励んでいたそうです。

ですが、ある雨の夜に娘さんは交通事故にあい、
亡くなってしまったそうです。

警察から事件について聞いたところ、娘さんは即死ではなかったそうです。
事故の後すぐに救急車を呼べば命は助かったはずだそうです。

ですが、犯人は娘さんを助けずにそのままひき逃げしてしまいました。

それを聞いたホットドッグ屋さんは悲しみと、
それを上回る怒りに葬儀会場で号泣し、
娘の遺影の前で「必ず犯人を探し出して殺してやる」と叫んだそうです。

それからしばらくして、
雨の日にだけホットドッグ屋さんが出るという噂が立ちました。

娘さんを殺した犯人を探しているのか、
いや娘さんを殺した犯人はすでに殺していて、
犯人の肉をホットドッグにして売っているとか。そんな怖い噂があります。