八尺様」—その名を聞くだけで背筋が凍る、日本のネット発祥の怪奇譚だ。身長8尺(約2.4m)の白いワンピースを着た女性が、「ぽぽぽ」という奇妙な声とともに現れ、子供や若者を連れ去るという。2008年に2ちゃんねるのオカルト板で投稿されたこの都市伝説は、単なる創作を超え、恐怖と神秘の象徴として今も語り継がれる。本記事では、八尺様怪奇な特徴や目撃談、歴史的背景を掘り下げ、その不気味さの根源に迫る。他では見られない視点—例えば地蔵との関係や文化的解釈—を交え、読者を闇の深淵へと引き込む。

八尺様の怪奇な起源:2ちゃんねるから生まれた恐怖

八尺様の物語は、2008年8月26日、2ちゃんねるオカルト板のスレッド「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?196」に投稿された怪談が発端だ。投稿者は、高校生の頃、祖父母の家で聞いた「ぽぽぽ」という奇妙な音と、2m超の生垣の上を動く帽子を目撃。祖母から「それは八尺様だ」と告げられ、彼女は村に封印されていた長身の妖怪で、気に入った若者を数日で取り殺すと説明された。この話は瞬く間に広がり、怪奇都市伝説として定着。だが、その不気味な描写—白いワンピース、異常な身長、「ぽぽぽ」の声—は、日本の古い妖怪譚に似た要素を含み、単なる創作とは言い切れない深さを持つ。

背景:田舎町が育んだ怪奇の土壌

八尺様が現れるのは、都市ではなく田舎町だ。日本の地方には、山女や鬼婆といった長身の妖怪伝説が古くから存在し、閉鎖的な環境がこうした怪奇譚を育んできた。投稿では、祖父母の家が「村」とされ、地蔵による封印が壊されたことで八尺様が解き放たれたとある。この設定は、江戸時代の儒学者・岡田新川が「熊野の山奥で身の丈八尺の女の死骸を見た」と記した話(髪が長く、口が裂け、目が異様に大きい)と奇妙に符合する。こうした歴史的断片が、八尺様怪奇なイメージに現実味を与え、都市伝説に深みを加えたのだろう。

目撃談の恐怖:ぽぽぽと響く怪奇な声

八尺様怪奇さを象徴するエピソードは、2ちゃんねるの原作に描かれた一夜だ。投稿者は、祖母に護符を与えられ、塩で囲まれた部屋に閉じこもるが、夜中に窓を叩く音と「ぽぽぽ」が聞こえ、祖父の声で「お前、大丈夫か」と呼びかける声が響く。しかし、それは八尺様が声帯模写で誘い出す手口だった。翌朝、祖母は「逃げ切れたのは奇跡」と涙を流したという。この話以降、ネットでは「田舎で背の高い女を見た」「ぽぽぽが聞こえた」との目撃談が散見され、都市伝説が現実と交錯する恐怖を生んでいる。

特異な特徴:八尺様の怪奇な姿と能力

八尺様怪奇さは、その異常な姿と行動にある。身長約2.4m、白いワンピース、麦わら帽子で顔が隠れ、「ぽぽぽ」という機械的で不気味な声を発する。子供や成人前の若者を狙い、数日以内に連れ去り殺すとされるが、声色を自由に変え、身内の声で油断を誘う能力が特に恐ろしい。原作では、地蔵で封印されていた過去が示唆され、壊されたことで自由に徘徊するようになったとある。この「封印と解放」のモチーフは、日本の妖怪譚でよく見られ、怪奇な存在感を一層際立たせる。

文化的解釈:怪奇の背後に潜む日本的恐怖

八尺様怪奇な魅力は、日本の伝統的な恐怖観と結びついている。長身の女妖怪は、山女や鬼女に通じ、白い服は死や霊魂を連想させる。「ぽぽぽ」の声は、人間と非人間の境界を曖昧にし、声帯模写は「知っているはずのものが裏切る」という日本独特の恐怖を体現する。文化人類学的には、閉鎖的な村社会での異端排除や、子供を奪う妖怪への畏怖が投影された結果とも言える。こうした要素が、八尺様を単なる都市伝説を超えた怪奇存在に押し上げた。

現代への影響:八尺様が残した怪奇の爪痕

今日、八尺様はアニメ『裏世界ピクニック』や漫画『僕が死ぬだけの百物語』に登場し、怪奇なキャラクターとして再解釈される一方、ネットでは「ぽぽぽを聞いた」「田舎で白い影を見た」との投稿が後を絶たない。Xでは「八尺様の恐怖を思い出した」「ガチで怖い」との声が上がり、SNSで萌えキャラ化される一方で、本来の不気味さが再評価されている。2025年3月時点でも、都市伝説としての生命力は衰えず、恐怖とユーモアの間で揺れ動く存在として注目を集める。

当サイト読者からの解説

さて皆さんは八尺様(はっしゃくさま)を御存じでしょうか?

最近流行り出した怪談の一つであり、
新たな都市伝説として語られようとしている怪談の一つです。

ですが、この怪談は最初から作り話として創作されたものであり、
ごく最近に作られた怪談でもあります。

2016年、2ちゃんねるのオカルト板にて創作された事が、
尺八様の都市伝説の始まりでもありました。

八尺様とは、どこかの地方に伝わるいわゆる妖怪であり、
その容姿は文字通りの八尺こと2メートルは超える程の高身長の女性です。

白い帽子をかぶり、白いワンピースを着た色白の秀麗な美女ではあるが、
それは憑りつかれた男性が見てしまう幻覚であり、
周りからは目を見開いた蒼白の化物にしか見えないと、
聴けばなんとも恐ろしい妖であり、
憑りついた男性の生気の全てを吸い取り尽くし殺害し、
その対象とする男性は成人前の男性と児童と、
その怪談の恐ろしさは都市伝説としては完成されたものがありますが、
これは作られた創作であると知られている為に、あまり怖くないと流されがちですが……

最近、この八尺様が本当に実在すると言う
都市伝説が独り歩き始めている
のです。

その内容は、ある晩、八尺様の事を調べていたら、
突然メールがパソコンに送られ
てきました。

宛名は「八尺」と書かれており、開いてみると、
その分面には……「わたしにあいたいの」と、

一言だけがひらがなで書かれているだけ。

気味が悪くすぐに消去しますが、またメールが届き、
「わたしにあいたいの」と、返信を返さないと
何度も、何度も、メールが無数に送られ、
ついにはもう対処できない程にメールが送信され、
ついには、「あいにきた」と、メールが送信され、
次の瞬間に……パソコンの画面が八尺様が映り
そのまま──と、どこかに連れ去られてしまうと言う内容で
怪談は締めくくられています。

また別のバージョンでは、この「八尺様」にはモデルがおり、
実在した話を誰かがねつ造して、怪談に仕立て上げてしまったせいで、
その本人が悪霊となって、製作者を探しているとの怪談
もあります。

また「八尺様」は、高度なコンピューター・ウイルス兼
デジタルドラッグ
とも言われており、これを検索してしまえば、
パソコンがウイルス感染してしまうだけではなく、
そのパソコンに表示された画像の反射で死に至ってしまうとの
都市伝説もあります。

この怪談が事実なのかは不明ですが、
「八尺様」と言う怪談は独り歩きを始め、
様々なバリエーションを生みだし始めている、
2016年の怪談として確立した都市伝説となりつつあります。

いわばネットなどのツールの普及によって広がり始めた怪談であり、
これから別の角度で変化していく物語になっていくことでしょう。

さて、最後に注意を一つ。

「八尺様」は検索してはいけない言葉の一つでもあります。

これをうっかりと調べてしまうとウイルス感染してしまう可能性もあるので、
「八尺様」を調べる際は、ウイルス対策をお忘れなく。

八尺とは約2.42メートル。

日本各地に伝わる現代妖怪「八尺様」
背の高い(八尺ほど)女性が、「ぼ、ぼぼぼ」とも
ぽ、ぽぽぽ」とも取れるような不思議な声
笑いながら歩いてくるそうです。

若者が見る場合が多く目撃者は憑り殺されてしまうそうです。

喪服を着ている若い女性の場合もあれば、留袖の老婆だったり、
野良着姿の中年女性だったりと服装や年齢はまちまちですが、
女性で非常に背が高く、頭には帽子など何かしら載せているようです。

ぼ、ぼぼぼぼという笑い声も共通だと言います。

八尺様に魅入られると憑り殺されるというのが定説で、
それを回避するためには盛り塩お札などで身を守る
といった対抗策があるのですが八尺様は
身近な人間の声になりすますことが出来る
ようです。

そこで、身近な人間が部屋から出て来いと言ったと勘違いして
盛り塩や御札の範囲外に出てしまいあえなく……
といったパターンも多いようです。

ここも、あえて若者だけにとり憑く理由なのかもしれません。

「八尺様」発祥地山陰東北北陸等諸説ありますが、
村の中に地蔵などの守護で封印されているという説が有力なようです。

大女の妖怪や神様など、正体が何者かについても諸説あるようで、
似たような不思議な外見のモノの目撃例は全国各地
いくつも報告されているようです。

どれも目撃するだけで憑いてくるというのもありますが、
目を合わせたり話しかけたり、指差すだけでも危険なので
うっかり出先で見かけてしまった場合には注意したほうがいいかもしれません。

結び:八尺様の怪奇が響き続ける理由

八尺様怪奇は、2ちゃんねるの1投稿から始まり、日本の恐怖文化と融合して独自の地位を築いた。「ぽぽぽ」という声が田舎の静寂に響き、白い影が闇に浮かぶ—そのイメージは、知るほどに心を掴んで離さない。次に田舎を訪れる時、生垣の向こうを覗いてみれば、八尺様怪奇な気配を感じるかもしれない。その一瞬が、日常と非日常の境界を揺さぶるだろう。