エツはカタクチイワシの一種で,「斉魚」と書きます。
成魚で30~40㎝になり,ペーパーナイフのような
細長い形をした魚です。
福岡県、佐賀県にまたがる筑後川に生息し絶滅危惧II類(VU)
(環境省レッドリスト)に指定されている
大変珍しい魚で日本では有明海湾奥部のみに生息し、
産卵のために筑後川などの河川を遡ります。
福岡県、佐賀県の筑後川下流域に伝わる
この珍魚に纏わる伝説があり、その一つは、弘法大師(空海)説で、
「むかし、一人の僧侶が筑後川を渡る際、
渡し舟の船頭に払うお金がなかったので、
近くに生えていたヨシの葉を取り、それを川に浮かべたところ、
たちまち魚(エツ)に変わった。(鉄橋展望公園にある筑後川の生物の説明より)」
二つ目は、徐福説
「仙薬を求めて佐賀県の筑後川を上って金立山に向かう途中で
一行が上陸した場所(佐賀県佐賀市諸富町寺井津)は
一面の葦(アシ)原で,それを手でかき分けながら進みました。
そのため片方の葉だけが落ちてしまったそうです。
現在もこの一帯には片方にしか葉をつけないアシが生えています。
この時落ちた葉は,[エツ]という魚になったとも言われています。」
2018年5月27日 at 11:36 PM
もう一つ似たような記事がありますが、どちらも福岡県大川市の伝説でもある事を明記してないことに違和感を覚えます
看板にも若津という大川市の地名があるのに、筆者は大川市に恨みでもあるのでしょうか?