元々北海道ではヒグマによる大量殺人事件はあるのですが、人間による大量殺人事件はあまり聞きません。平取町一家4人射殺事件は大人になってから知って非常に衝撃を受けた事件です。

平取町は北海道内陸部の日高地方にあり、山と川に囲まれた、実に静かな町です。アイヌの方が多く住んでいて記念館等が建てられています。私も何度か訪れた事があります。平取牛なんかも有名です。

こんな静かな所で北海道有数の殺人事件なんて起こります?という想いになり本当に信じられません。

1979年剥製販売業の家族が子供を含め射殺された事件ですが、まず剥製業という聞きなれない職種に昭和の何か闇を感じてしまいます。昔の人はそんなに銃を持ってうろついていたのでしょうか? 

最初長男が疑われたもののアリバイがあり、警察の調べで剥製業で取引があった男と家族の父親との金銭トラブルで一家が殺害されてしまったと判明します。怖いですね。銃殺という所が北海道らしくて変に納得してしまうのですけど。

この事件の怖い所は確か、犯人が獄中自殺してしまったとかで、最後まで犯行はしていない、と言っていました。昔は今の様に、鑑識も細かくはなかったろうし、もし本当に冤罪であったら、と思うとダブルで怖いです。

なんでこんな大きな事件を大人になるまで知らなかったのか、というと私の両親も知らなかったからです。何故?新聞に載っていたでしょう?と聞くと、生活が大変で見る暇が無かったと、言われました。

新聞を見る暇がないほど追い詰められていた我が家が一番怖いです。