これは結構昔の事件になるのではないかと思いますが、1934年(昭和9年)3月19日夜、福井県武生町(現・越前市)のS寺で火災が発生し、焼け跡から住職ら6人の遺体が発見されるという事件が発生してしまいました。

S寺には住職(42歳)、妻(40歳)、長女(養女 18歳)、二女(8歳)、三女(6つ)、女中・I子(23歳)、番僧(58歳)の7人が生活していたが、番僧だけが見当たらなかった。

このため番僧の捜索が開始されましたが、王子保村(現・越前市)で托鉢して歩いているところを発見され、連行されたのですが、この男は逆恨みによる犯行から、女を一人殺そうとしただけだったのですが、目撃されていたので、言われると思い一家皆殺しをすることになり、最後には寺に火をつけて逃亡したと言うものでした。

しかも最初は女も殺すつもりなかったみたいで、「人殺し!」と大声で叫んだことから反抗に及んでしまったみたいで、それを隠すために、次々と犯行に及んでしまったみたいでこのような事件があったと言う恐ろしさがあります。

大胆な犯行なのではないかと私は思いましたし、証拠隠滅を図り寺を燃やしたわけですがその後のいろいろな操作で結局のところは犯人としてつきとめられてしまったわけですから、結局のところは自分の中でどうにかなるだろうと思っていたようですが、つきとめられてしまったようです。

またいない人物がこの番蔵だけだったのでまっさきに疑われるのは自分だと言うことぐらい分かったのではないかと思います。大して逃げずに托鉢して歩いていたところを見ると自分の中で観念していたのではないかとも思います。