おばあさんが古い電話を手に持つと、切れた線から声が漏れた。「こっちだ」と囁き、静寂が部屋を包む。驚いて置いたが、夜、電話が鳴り、声が大きくなった。翌日、線に赤い染みが広がり、声が彼女の名前を呼ぶ。月夜の下、電話が動き、白い手が線から伸びてきた。。。おばあさんは悲鳴を上げて逃げたが、翌朝、電話は元の場所に戻り、染みが床に残っていた。

孫に聞くと、「その電話、昔、変なことがあったって噂だよ」と教えてくれた。おばあさんは電話に近づかず、目を閉じるが、声がどこからか聞こえてくる… … … あれはまだ線の中にいるのだろうか。