通りゃんせ 通りゃんせ~ から始まる有名な童謡があります。

童謡独特の暗いメロディと「行きはよいよい 帰りはこわい
の歌詞もあいまって何やら不安なイメージを掻き立てますね。

さて、その「通りゃんせ」は埼玉県川越市
三芳野神社が発祥であるという説があります。

昔の三芳野神社は川越城の城内にあったため
警備が厳しかったそうです。

参詣客のふりをして機密情報を持ち出そうとする者を警戒し、
取調べを行っていたとか。

その取調べを恐れて「帰りは怖い」になるんですね。

よく調べてみると真相はそういうことなんですが、
何故か「通りゃんせ」には不気味なイメージがあります。

そもそも「天神様」とは何なのでしょうか。

天神とはつまり雷神のことですが、神道の世界では菅原道真を
「天神様」として信仰する天神信仰というものがあるそうです。

菅原道真は今では学問の神様として広くしられていますね。
三芳野神社にも学業成就のご利益があるそうです。

それでも菅原道真が奉られる事になった経緯を考えると、
怖い神様なのかなと思ってしまいますね。

実は「通りゃんせ」は
子を捨てに行く親を歌ったものだという解釈もあります。

いわゆる口減らしの歌です。

子を捨てに行くことを許してください、
と神様に祈りに行く意味があるとか。

こういった情報から「本当に警備が厳しくて嫌だった」だけの歌なのか?
と疑いたくなりますよね。

ちなみに三芳野神社の境内には「わらべ唄発祥の地」の碑があります。

今は観光地化されて一般の人でも気軽に参拝することができます。
一度童謡の意味を考えながら参拝してみてはどうでしょうか?