池袋の女」とは江戸時代末期に
民間で信じられていた都市伝説のひとつです。

池袋(東京都豊島区)の女性を雇った家では、
おかしな音がしたり、家具や家財道具などが飛び回るなど
様々な怪異が起きると言われていました。

現代で言うポルターガイスト現象全般のようです。

最初の文献は1799年まで遡ることが出来ます。

耳袋』では、幕史が池袋出身の下女と通じた途端に、
行燈や茶碗などが飛びまわる現象がおこってしまい、
下女に暇を出したところようやく怪奇現象がやんだというお話です。

ただし、池袋出身の女性が怪異を巻き起こすのは、
男性と肉体関係を持つようになったらという条件があったようで、
普通に勤めている分には特に何も起きないとされていたようです。

その根拠とは、池袋の住人は七面大明神の氏子なので
それを汚した祟りというふうに言われていました。

七面大明神は吉祥天や弁財天とも言われ、
一般に女性の神様はとても嫉妬深いと言われているので
信ぴょう性もありそうです。

しかし、当時の池袋は非常な僻地で田舎でした。
そういった田舎への差別意識から生まれた伝説であるという可能性もあります。

また、現代でも一部の過疎地域に残っている風習ですが、
村の中のすべての娘を若者たちの共有物とみなす風潮に乗っ取り、
女たちがほかの土地へ行くことや他所の男と交わったことへの
報復として不可思議な現象が起こったという説もあるようです。

個人的には、神様の祟りというよりも後者の説のほうが
おぞましいと感じてしまいますが、あなたはどうでしょうか。