戦争で文明が崩壊した後の世界を舞台にした、
腐海と呼ばれる森とその周辺に生きる人々を描いた
宮﨑駿さんの「風の谷のナウシカ

巨神兵はその戦争で世界を焼きつくした
と言われる人を模した姿の兵器で、「薙ぎ払え」の号令で
巨大な身体が崩れながらも放つ閃光で辺り一面を炎の海に変える、
僅かの間の出来事なのにその凄まじさが記憶に焼き付いています。

これは漫画版ナウシカの巨神兵の話になるのですが、
巨神兵の身体に古代語で書かれた製造標識が付いていることを
ナウシカが見つける場面があり、そこに東亜重工と書かれている
という都市伝説を聞くようになりました。

東亜重工といえば、謎の異生物により太陽系から脱出した人類が
宇宙を放浪する、弐瓶勉(ニヘイ ツトム)さんの「シドニアの騎士」に
登場する企業の名前で、人型ロボットの継衛(ツグモリ)のような兵装から、
設備や日用品までを開発製造する巨大企業。

東亜重工はその他の弐瓶作品でも高度な技術を持った企業であったり、
何かしらの活動を行う組織の名称として出ていて、
ナウシカと同じように隠し味のような役割で使われています。

ナウシカ公開時に若かりし弐瓶さんが影響を受け、
巨神兵を造るような高度な技術を持った企業として
東亜重工を使っているという噂なのですが、
正しくは巨神兵の製造標識には東亜工廠(東アジアの工場)と書かれています

これは『廠』という文字の入力が難しい事から、
巨神兵を製造するような重工業の工場という意味で
東亜重工と表記されていた所に、弐瓶さんの作品が登場して
次第に混同されて生まれた都市伝説では無いでしょうか。