私がこれを知ったのはNHKの某ぶらり歩き番組でした。
今からおおよそ180年前、
幕末期の天保2年に歌川国芳(1797~1861年)
によって描かれた一枚の浮世絵の中に
スカイツリーらしき建物があります。
国芳は奇想天外な独特の画風の
奇才天才の絵師だっただけに
未来を予言していたのではないかと話題になりました。
作品名は「東都三ツ股の図」。
船大工の日常と右手に永代橋左奥手に万年橋が描かれた絵です。
その万年橋辺りにスカイツリーの様な
斬新な建物があるではありませんか。
見る者の好奇心を非常にくすぐります。
だが、しかしその番組では井戸堀りの為の櫓
という説で紹介されていました。
また別の説ではその仮説は否定され、
どれが正しいかは絵師のみぞ知るのみです。
また余談ですが井上安治という明治時代の画家が描いた
「深川仙台堀」に国芳が描いたスカイツリーは
描写されていなかったようです。
彼の作品群は写実的というよりは独特のセンスの元、
自由に描かれているのが特徴的です。
私の個人的な感想からすると国芳のイマジネーションの赴くままに
空想上の建物を描いていたらこんな仕上がりになっていた、
という様な奇跡のような偶然だったのかななんて思うのです。
絵師は時として偉大な建設家にもなりうるのです。
きっと奇想天外の塔をデザインして
紙に建設してしまったのではないでしょうか。
いくらでも現在ならこじつけられるので
夢もへったくれもありませんが、
面白い方を信じていけたら人生楽しくなりそうな気がします。
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