日本一怪しい公園と呼ばれた初代ダルマの里
猿飛仙人村が生駒高原の中にあります。

これは、
宮崎県の小林市生駒高原の山中に残された、
奇妙なオブジェ達の話です。

猿飛仙人村は日本一怪しい公園として、
過去にTV番組にも取り上げられたこともある場所で。

日本一怪しい」と呼ばれたのは、
ダルマを中心に奇妙なオブジェが置かれていたからです。

猿飛仙人村は、
バブル崩壊で経営が悪化した会社が、
テーマパーク運営に乗り出したことから始まります。

ダルマのオブジェが多いのは、
社長が好きな言葉が「七転び八起き」だからだと聞いています。

ダルマにこだわったからなのか、
移転と名称変更を繰り返して、
ついには営業を停止してしまいます。

猿飛仙人村は、
最初に造られたテーマパークの名称で。

移転のときに名称をダルマの里と変えたことから、
初代ダルマの里と呼ばれています。

猿飛仙人村から移転をするときに、
多くのオブジェが残された事で、
森のなかに奇妙な空間が生まれます。

ぺしゃんこにされて、
地面に敷かれたタルマに、
木にぶら下がるダルマ。

ダルマのオブジェには、
社長の独創性が盛り込まれていて、
ダルマのようなキャラクターという印象を受けます。

ダルマの他にも正体不明のオブジェや、
かって存在していた展示物の案内板だけが残されていて、
どのような物が置かれていたのか興味を引かれます。

猿飛仙人村が営業をしていた頃には、
きれいに整備されていたのでしょうが、
放置された今では草が生い茂っています。

その景色の中で奇妙なオブジェ達を見ると、
森のなかに住んでいる生き物の
一場面を見ているような気持ちになります。

奇妙なダルマ達の住む世界が、
猿飛仙人村(初代ダルマの里)だと思います。