青森県田子町にあるドコノ森
(森はこの辺りの言葉で山の意味)で、
昭和11年に金鉱を探すための調査が行われます。
その時にドコノ森の山頂付近で
文字や図形のような線が彫られた石が数多く見つかり、
それらは縄文・弥生より以前のものと考えられていますが、
それが何を刻んだものなのかは今も解読されていません。
大陸から文字が伝わる以前、
神代の時代に使われていた日本独自の神代文字なのではないか。
その後大黒森や十和利山と周辺の山でも刻線石が見つかり、
ドコノ森も含めて南側の斜面に配置されていることから、
古代の太陽信仰と関係があるのではないか。
シュメール文字との類似性から、
シュメール神話が描かれているのではともいわれていますが、
歴史から分断された古代文明の残したものだということで一致しています。
新郷村のキリスト伝説と結び付けられ、
39年に日大教授が製作した映画にこの石が使用されたり、
漫画家の水木しげるさんも取材で訪れた事があるそうです。
田子町の郷土資料館などで、
ドコノ森の刻線石の写真などを確認することができますが、
彫刻がだいぶ丸くなっていますが、
よく見ると確かに人の手で意図的に線が刻まれています。
ドコノ森には謎の刻線石が発見される以前は、
人が訪れることはありませんでしたが、
この古代文明の痕跡で注目を集めることになります。
記念品として登山者がかってに持ち帰る事があったそうですが、
不幸な出来事がおきたためにドコノ森に返すこともあったそうです。
謎が多いだけに色々と想像をしてしまいますが、
それも謎が解明れていないからこその楽しみなのかもしれません。
コメントを残す