子供のころの話ですが、
なんとなく言った言葉が口に気持ちよくて、
その言葉を繰り返しながら家まで帰ったのですが、
その様子を近所の人から聞いた母親から、
その言葉は使わないようにときつく言われました。

自分が女性器の名称を連呼していたのは後で分かるのですが、
近所の人にこの話を聞いた母親はとても恥ずかしかったことでしょう。

私の場合は笑い話ですんだのですが、
何気なく口からでた言葉にイワク付いていることがあります。

愛媛県の山村に住むA君とB君、
ふたりの子供が家に帰ろうと歩いている夕暮れ時の出来事です。

夕暮れにあらわれる子供を連れ去る化物をB君が思いつき、
ドードー(ドウドウ)という化物の鳴き声を叫びながら追いかけっこが始まります。

子供が大声をだして追いかけっこをする、
何処にでもある光景ですが、この山村では事情が違いました。

普段は穏やかな近所のおじいさんが、
鬼気迫るような勢いで大声を出して二人を呼び止めます。

ドードーなんて言っていたら連れて行かれるぞ

たまたま思いついた言葉をつかうなと怒られ、
A君はわけがわからなくて泣きながらB君を見ると、
B君は歪んだとしか言いようのない表情で、
意味の分からない言葉をつぶやいていました。

この山村ではときおり、
B君のようにドードーと言い出す子供があらわれ。

神社ですぐに祓わないと、
その子供は何処かへ消えてしまう
そうです。

ドードーと言ってはいけないと教えると、
子供は逆に面白がって隠れてドードーと言ってしまうので、
山村では子供に知られないようにしていました。

なにかにドードーと言わされるのか、
ドードーがなにかを呼ぶのか
大人たちにも理由がわからず。

子供達がドードーと言わないように監視するしか対策がないそうです。