「克美しげる愛人殺人事件」とは
1961年デビューでヒット曲も飛ばし、
紅白歌合戦にも2回出場した歌手、
克美しげるが愛人を殺害した事件です。
一躍人気歌手になったもののその後低迷をつづけ、
生活も荒れていて、その時知り合ったのが
後に愛人となる銀座のホステスです。
彼女には独身だと嘘をついて同棲していたそうです。
彼女に金を貢がせ、借金返済にあて、
さらにギャンブルにもつぎ込んでいたようです。
その後カムバックの最大のチャンスが訪れた時、
彼は愛人から離れ妻子のいる自宅に帰りました。
妻子がいたことや自分が騙されたことを知った愛人は
彼に不倫のことを全部ばらすと脅した為、
彼は愛人を殺害しました。
この事件は当時大変な衝撃でした。
当時の感覚でいえば、芸能人や歌手は特別な存在で、
まさか殺人事件など犯すはずが無いような感じでした。
こんな存在ですから、
彼女も憧れの歌手と同棲し始めると彼のために尽くしたのでしょう。
そんな彼女をカムバックの邪魔だから殺す
という極悪さです。
テレビでも連日報道していました。
彼は死体を車に隠したまま公演をしていたといいます。
愛する男に殺されるというのは考えただけで怖いです。
信頼しきっている人です。
一緒に生活している人です。
カムバックがきっかけで殺人鬼になったのです。
彼にとっては彼女は単なる体と金目当てだったのでしょう。
男と女の愛の行く末の事件ですが、
身近にも起こりうる事件だと思うとゾッとします。
私もかつて似たような経験をしました。
今思えばあの時は怖かったと思っています。
そんな克美しげるは服役後、
カムバックしていたそうですがこれも怖いことです。
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