愛知県豊川市の豊川稲荷といえば年末年始には
全国からの初詣客で賑わうことで知られていると思います。

正門から入り、東側の奥には霊狐塚(れいこづか)といって、
無数の狐の石像がきれいに並んでこちらを向いております。
(地元ではきつね塚と呼ばれています)

ここ最近ではこの霊狐塚に人気が集まっており
若い子たちが訪ねてきますが、実はさほど遠くない昔、
恋人同士でいくと別れると伝えられておりました。

なぜそのように伝えられたきたのかといいますと、
20年ほど前までは霊狐塚はこんなにきれいではなかったんです。

確かに狐の石像はこのように無数にあったんですが、
一部は普通に並んでましたが、その他多くの狐が
ガラクタのように地面に転がっていたのです。

ガラクタというくらいですから、
耳が欠けたりなんて普通でした。

この霊狐塚は木が生い茂っており少し薄暗く、
湿気が多く苔も生えていますので天気のあまりよくない日や
夕方なんかに出向けばちょっと怖いんですよ。

ですからこのまだ狐がきれいに並んでいなかった時代には
度胸だめしに子供たちが遊んでました。

ゲームなどで負けた子がひとりで霊狐塚の入り口から
無数の狐のところまで行って戻ってくる、
そしてダメ押しに「もう祟られてるよ」って話しになり
将来恋人ができないとか、できてもすぐ別れるとか聞きました。

しかし結婚している人が別れるとは聞いたことはなかったんです。
結婚式のときに神社でお祓いうけてるからいいってことなのかな?

それにここの霊狐塚にはオスだけしかいない、
メスだけしかいないなんて話しもあったり。

そういうことから、オスとメスが揃っていないから
狐が仲の良い恋人同士が訪ねてくると
嫉妬から別れさせるんだと伝わっておりました。

しかし、みたところオスとかメスとか私にはわからないです。