先日仙台に行く機会があり、
水戸名古屋と合わせて3大都市に足を運びました。

仕事の取引先の仙台出身者の方から話を聞いてから5年。
ついにこの目で確かめました。

話をしてくれたAさんは50代で私より2周り上の世代ですが、
居酒屋で食事をした時に出身地の仙台の話をしてくれて、
仙台は日本三大ブスの一つで、後の二つは水戸と名古屋だと言うのです。

私はそんな話初めて聞いたのですが、
Aさんは昔から有名な話だと力説します。

しかも同席した私の同僚、Aさんの同僚も聞いたことがあると言います。
私は疑う部分とそうなのかしらと妙に納得させられる部分と半信半疑でした。

私は、そうだと肯定する根拠も、そんな事は無いと否定する根拠もなく
ただ漠然と耳を傾けましたが、話はほどなく別の話題となり、
私もその話を忘れました。

ある日水戸へ出張することになり例の話を思い出して
ネットで日本三大ブスと検索したら本当に水戸・仙台・名古屋(順不動)の
話がいっぱい出て来て感動しました。

あのAさんの話は本当で、中身の真偽はともかく日本三大ブス
という言い伝えのようなものは、昔から全国で語られ続けてきたこと
なのだと理解しました。

またそれを不思議がって質問をしたり、
それに対して、歴史や地理・気候・食生活など様々な視点から
考察して所見を述べる人たちがいることも知りました。

私は大いに触発され興味を抱いて水戸に赴いて、
仕事以上の熱心さで、女性を観察させていただきました。

が、やはりというかブスが多いとは全く思えませんでした。
その後名古屋・仙台と大いなる期待を持って出かけましたが、
特にどの地もブスが多いとは思えませんでした。

これは逆に恐ろしいことで、ある時誰かが口にしたことが
燎原に火が広がるように広まったのでしょうか?

そう考えると恐ろしいですが、同時期に複数の人が
複数の地で同じようなことを偶然に発しないと
ここまで日本国全土で共通の認識、伝説にはならないような気もします。

地球上に人類が誕生した時いきなり突然一人が誕生して全世界に白人、
黒人、アジア人になったというのはあまりに不自然です。

しかもその話が伝播した時に聞いたものがなるほどと頷くような、
共感があちこちでなければ広まらない話だと思うと不思議で首を傾げるばかりです。