香川県の坂出市にある、
桜の名所としても知られる常磐公園には、
ゆるぎ岩と呼ばれる花崗岩で出来た巨石があります。
県に天然記念物として指定されるゆるぎ岩は、
岩石群の中にある普通の花崗岩で、
見た目は他の岩との違いは分かりません。
重機の使用が難しい場所にあり、
正確な重量は計測されていませんが、
おおよそ4m×2mの巨大な岩は体積からの計算で、
重量は10t以上あると推定されています。
香川県と歌津町の教育員会の資料によると、
花崗岩特有の風化現象を示す貴重な資料とされていますが、
それだけではゆるぎ岩と特別な名称で呼ばれることはありません。
重機を使っても動かすのが難しい重量の岩を、
指一本の力だけで揺るがすことができるので、
この花崗岩の巨石はゆるぎ岩と呼ばれています。
下の岩とゆるぎ岩の間が風化により、
絶妙なバランスでシーソーのような状態になっていることで、
人の力で10tの岩を揺らす事ができるのです。
ゆるぎ岩はシーソーのような見た目をしているので、
巨石群の中にあって、どれがゆらぎ岩かはわかりやすいです。
この岩の重量が測定されなかったのも、
重機などを使用してこの絶妙なバランスが崩れるので、
測りたくても測れない状態なのです。
指の力だけでゆるぎ岩を揺らすのはなかなか難しいのですが、
振り子をイメージしてタイミングを合わせながら揺らしていくと、
だんだんハッキリとゆるぎ岩が揺れているのがわかります。
仕掛けを知っていても、指一本で
巨石を動かす事ができる体験は興奮してしまいます。
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