あれは私がまだ3歳の頃でした。

父、母と3人で暮らしていて、
母のお腹には妹が宿っていました。

普通の家族でした。

当時私の家にはそれぞれ役割があり、
私は寝る前にテレビを消す役割をしていました。

ある日のことです。

いつものように私は消灯前にテレビを消そうとしたのです、
すると、まだ幼かったせいか、私は転び当時はブラウン管の
角ばったテレビの角に顔面を強打したのです。

私は救急車で運ばれたらしいです。

その時手術台のような台で切った箇所を塗ったのでしょうか?
記憶は定かではありませんが私は幽体離脱をして
待合室で待つ両親の姿をみました。

自分が施術を行なわれている場面も他人目線で自分を見ていました。
幽体離脱の件はしばらくは両親には言いませんでした。

その日は無事に施術も終わり、またごく普通の生活に戻るのですが、
数年経ったある日、母にあの日のことを聞いてみました。

すると母が、実はあの日、
おじいちゃんの骨がうちに来ていたんだよと言いました。

え?と私は思いました。

お墓参りの都合で他県にあった祖父の骨
祖母が移動させるために一時的に持ち帰っていたのだと言い、
あの日夜うちで預かっていたそうです。

通常骨を取り出す際は一度ご祈祷が必要なのだが、
それをせずに持ってきたために、祖父の魂が私に触れたのだそうだ。

それがたまたま私がテレビを消しに行く時だったと、
後で祈祷してくれた住職さんが行ったそうです。

結構な勢いで転んだらしいです。

でも祖父は悪さをしようとしたのではなく
孫可愛さに少し触れたのが、
力の加減で私が転んでしまったらしいです。

転んだ時私は一切泣かなかったそうで、
血を拭いた傷口はなんとなくお墓の形をしていたそうです。