女子高生コンクリート事件」は、
日本で起きた事件の中で
個人的に最も残虐性の高い事件だと思っています。

時は1988年、就職も決まり、
まさに人生がこれから始まるという女の子の命は、
複数の少年たちにより、これ以上ないほど残虐に奪われました

少年たちはまずアルバイト先から帰宅していた順子さん(仮名)を
後ろから追い越し様に蹴り倒しました。

そこに少年Aが現れ、「大丈夫ですか。家まで送りますよ」と
優しく助け起こしました。

しかしこれが、
順子さんにとって地獄の始まりだったのです。

その後順子さんはホテルに連れ込まれ強姦されました。

ひとしきり順子さんをいたぶると、
Aは友人であるCの家に順子さんを連れ込みます。
(ちなみに、この時C家には母親とCの兄がいました)

そこでも順子さんは複数人に強姦され、
必死の叫び声も、枕などの寝具で押さえつけられ、
とうとう届くことはありませんでした。

二日ほどたった頃、Cの母親が順子さんに
「早く帰りなさい」と催促するが、順子さんは帰らなかったそうです。

いや、帰れなかったのでしょう。

もちろん順子さんも逃亡を試みたことはあったそうですが、
結局見つかり、そのあとは酷い折檻が待っていました。

そうしていくうち、順子さんの扱いは少年たちの間で
「人」から「もの」になっていきました。

殴る蹴るはもちろん、足首を火であぶり、
膣の中に瓶を入れ、それを割り、
見つかった遺体は膣と肛門が「繋がって」いる状態であったといいます。

ゴキブリを食べさせて、
自分を尿を飲むことを強要させられたともいいます。

最初のうちは「殺さないで」と懇願していた順子さんは、
あまりの暴力に毛髪はほとんど抜け落ち
恐怖で脳が縮み最期には「もう殺して」と懇願したそうです。

そして監禁から41日目
順子さんは亡くなりました

この事件の恐ろしいところはその残虐性だけではなく、
その少年たちのほとんどがもう服役を終え、刑務所を出て、
この日本のどこかで暮らしている
ということです。

もちろん一概にとは言いません。

ただ私はこの少年たちに更生の余地があったのかと、
事件のことを考える度に思ってしまいます。