神戸連続児童殺傷事件は
今から20年前の1997年の2月~5月に起きた
当時14歳の中学生が酒鬼薔薇聖斗という名で
警察に犯行声明を発表したことで、
衝撃を与えた事件で日本中が恐怖を怯え、
特に神戸住民の子供たちが「次は私だ」と戦慄を覚えた事件です。
事件の詳細としては、2月上旬、神戸市須磨区の路上で
下校途中だった二人の女性児童が
男にハンマーのようなもので殴られ1人が重傷を負ったことから始まります。
この時犯人は制服を着ていて、
学生の鞄を持っていたと証言していて
犯人が未成年ということは警察は分かっていたのですが、
初動捜査の遅れでこの時点で犯人は捕まえることができませんでした。
第2の事件は3月中旬に小学校3年生の山下彩花さんが
同じくハンマーのようなもので殴られ、脳挫傷で死亡しました。
また同日に違う女性児童が腹部をナイフで刺され重傷し、
この頃から神戸新聞を初めマスコミが騒ぎ立てます。
そして5月下旬、地元の人が通称「タンク山」と呼ばれる場所で
土師淳君が首を絞められ殺され、小学校の正門前に置かれたのです。
酒鬼薔薇聖斗こと少年Aは、大企業に勤める家族が多い友が丘地区に住んでおり、
この地区の家族の競争に巻き込まれた被害者とも言えます。
酒鬼薔薇聖斗の父親は、大手造船会社に勤めており、
出世のためには家族全員で協力していかなければならないという
会社内の競争にも巻き込まれたという所もあるでしょう。
小さいころから競争に晒され、
「家族というものはこうゆうモデルだ」と家族全体に枠にはめられ、
そして父親の再婚、中学受験など現代社会の病理が詰まった事件
だというところに恐ろしさを感じました。
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