私が祖母から教えてもらった言い伝えなのですが、
「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」。と言われていました。

それには理由がちゃんとあるようで、
昔の家の中の明かりと言えば、「ろうそく」。

ろうそくのかすかな光の中で、爪切りををすると見えにくく、
自分の身まで切ってしまう。

身を切るというのは大まかに言えば体に傷をつける、
そこから、「自分が先に死んでしまう」=「親の死に目に会えない」
ということらしいです。

ただこれには防ぐ方法もあって、
どうしても夜に爪を切らないといけない時は、
「夜の爪は猫の爪」と唱えながら切るそうです。

猫の爪は長く鋭く尖っているので、身を切ることが無い。
という話らしいです。

今でも私は、夜に爪切りをする時は、
「夜の爪は猫の爪」と唱えながら爪を切っています。