深夜、テレビをつけた彼女は、画面がノイズで埋まっているのに気づいた。リモコンを押しても反応せず、突然、歪んだ顔のような影が映った。慌てて電源を切ったが、画面は暗いままで、かすかに笑い声が聞こえてくる。その夜、眠ると夢の中で同じ顔が現れた。

翌日、テレビを捨てたが、帰宅するとまた元の場所に置かれている。電源を入れていないのに、夜になるとノイズが鳴り、顔がはっきり見えるようになった。ある晩、画面に映る顔が彼女の名前を呼んだ。彼女はもうテレビの前を通れない。