私の家族は、お父さん以外霊感があります。
毎回見えるとかじゃないのですが、
体調を崩したり、金縛りにあったりします。あれは私が中学生の時。
お父さんのお姉さんが亡くなりました。おばさんと最後に会ったのは、
じいちゃんが入院していた病院の駐車場で、
土砂降りの雨の中車の中で怖い顔をしていたのを
今でも覚えています。ある日、おばさんの家族から
おばさんが帰ってこないと連絡があり、
何日も連絡をとったり、
探したりしていたのですが見つからず、
みんなずっと心配していたのですが、
突然おばさんから連絡があったのです。そして一言。「ごめんね。」これが最後の言葉でした。
無事葬儀が終わり、落ち着いた頃、
ずっと入院生活をしていたおじいちゃんが息を引き取りました。お通夜が終わり、姉と居間の横の部屋で寝ることになりました。
寝る所の横が仏間なのですが、その時から若干嫌な感じがあり、
「なんか嫌だなぁ」と思いながらしぶしぶ寝ることにしました。夜中になり、時間はわかりませんが、
ふと目が覚め左半身だけ足元から何かが来る気配がありました。「あ、金縛りがくる」とその時すぐ分かりました。
いつも金縛りが来るときは全身なのですが、
この時は何故か左側だけでした。無理やり体を動かそうとしたり、
適当にお経をこころの中で唱えたり、、金縛りは何回なっても苦しいです。
この日はなかなか金縛りが解けなくて
苦しみながらもふと目を開けてみようかなと
思ってしまった自分がいました。そしてふと目を開けました。
すると左側から白い手と頭の部分だけ見えました。やばい!と思い目をぎゅっと瞑った時、
囁くように「顔ちょうだい」と言って消えてしまいました。金縛り中に声を聞いたのは初めてだったので
すごい恐怖感でいっぱいでした。そして、いつの間にか寝落ちしていて朝になっていて
居間にはお母さんやお父さん達がいて
何もなかったようないつもの朝を迎えました。私はすぐに夜中体験した出来事をみんなに伝えました。
すると、お父さんもお母さんも
表情が固まったような反応をしました。「えっ?どうしたの?」と聞くと、
ゆっくり静かに教えてくれました。実はおばさんは事故じゃなくて自殺したと。
電車にひかれたそうです。弟だったお父さんだけ遺体を確認したのですが、
ほとんど形が残っておらず顔がなかったそうです。おじいちゃんはおばさんの父になるので、
それで来たんじゃないかって。あまりにもびっくりして言葉も出ませんでした。
それ以来時々ふと今でも、おばさんの事を思い出します。


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