誰もが一度は見た事、遊んだ事のある
イギリス発祥の絵本、『ウォーリーを探せ』。

所狭しと描かれた沢山の人物の中から、
赤と白のボーダー衣装に身を包んだ
ウォーリーという男性
を探し出す……、

という内容の絵本ですが、実はこの絵本、
とある目的のもとに作られたものとのこと。

このウォーリーにはモデルが存在しており、
それは実際にイギリスで起こった児童大量殺害事件の犯人
ジム・ジャックという男性だそうです。

ジム・ジャックは複数の子供達を殺害した罪で捕まったが、
精神異常が認められ、責任能力がないとの判断のもと、
精神病棟に収容されたそうです。

当時のイギリスでは、精神疾患があり責任能力のない囚人には
赤と白のボーダーの囚人服を着せていた
、という説があり、
ウォーリーが身につけているステッキや眼鏡は、
ステッキを凶器に殺人を犯し、眼鏡などで変装している
可能性があるので注意しろ、という啓示との噂が……。

そして、絵本にはウォーリーと同じ赤と白のボーダー衣装を
身につけた子供達がたくさん描かれています
が、
それはジム・ジャックに殺害された被害者の子供の人数だそうです。

ジム・ジャッックが脱獄したあと、
「大変だ! 危険な犯人が脱獄したぞ! 気をつけろ! 
みんなでソイツを捕まえろ!」と言わんばかりに、
急いで絵本が刊行されました。

絵本の舞台として描かれている場所は、
収容所から脱獄したジム・ジャックが訪れたであろう地域
であり、
ジム・ジャックは現在もまだ捕まっていないそうです……。