これは、あるアパ-トに住んだ
タケダさんという人の話です。タケダさんは、2階の202号室に住んでいました。
アパ-トに住んでから自分は、
アパ-トの住人に恵まれていると思っていました。それには、理由がありました。
自分の隣の201号室の人は、
自分の好きなタイプの女の人が住んでいて、
203号室には、優しいおじさんが住んでいたからです。けれども、ある日の夜からその気持ちは、
変わりつつありました。下の102号室の人が騒音を出していることに困っていました。
それで、その日の夜から立て続けに
うるさい音が下からしていたそうです。あまりにもうるさいので、少し下に聞こえるくらいの音で
床を叩いて「うるさいよ」と言いました。だけど、その音は止まりませんでした。
そんなことがあったので、
203号室のおじさんとその話をしていました。それで、おじさんと一緒に注意することにしました。
そして、下の階の102号室に二人で行ってドアを叩いて
「うるさいからやめてください」と言ったにも関わらず、
居留守を使ったのか誰も人が出てきませんでした。それをきっかけに又、下が騒ぎ出しました。
そして、1回分からせてやろうと管理人の人に言いました。「下の102号室の人がうるさいので注意してください。」と言ったら、
管理人さんが首をかしげて言ったのです。「おかしいですね。ここのアパ-トには、
あなた以外だれも住んでいませんよ。」と言ったそうです。その真実を知って、タケダさんは、
アパ-トを出て行ったそうです。


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