これは友人から聞いた怪談話となります。
ある夫婦の間に一人の女の子が生まれました。
両親は美しくそだってほしいと願い、
愛情を注いで育てていきました。
しかし、その少女は成長をするたびに醜くなっていったのです。
近所や周囲の人々がその少女をみたときに
すぐに目をそむけてしまうほど
相当ひどい容姿になっておりました。
両親もさぞ悲しんでしまいました。
それで両親は家族で船で旅行にいったときに、
自分の娘を海に放りこんでしまったのです。
少女は遺体で発見されました。
そのときに周囲に目撃はおらず、
事故死として処理されました。
それで数年後にまたその家族の間に
一人の女の子が生まれました。
その少女は前の子供とは違い、
成長をするにつれてどんどん、美しくなっていきました。
両親はほんとうに心の底から喜んで感激をしたそうです。
前の娘以上に愛情を注いで、
心身ともにすくすくと育つように心がけ、
日本だけではなく、いろいろなところに
旅行につれて行ったそうです。
それでまた前の娘のときのように、
船で旅行をする機会がありました。
船で海を眺めている自分の娘を両親は見守っておりました。
それで少女は自分の両親たちに、手招きを行い、
自分のところまで誘導をしたのです。
両親は気分が悪くなったのではないのかと心配をしました。
それでうつむいている少女が顔をあげると
ものすごい形相で両親にこう言ったのです。
「お父さん、お母さん、今度はわたしを落とさないでね!」
これでこの話は終了です。
シンプルですが、この話を聞いた時は少しですが、
自分はゾッとしました。
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