昔私は地方に住んでいたのですが、
旦那の仕事の都合で東京へ。そして子供が2人生まれ
人目を妊娠したことをきっかけに、
実家の両親から帰ってこないかと連絡があり
引っ越すことにしました。元々貸家として使っていた建物に住むことにしたのですが、
階段が13階段だったのです。……なんとなく嫌で建築してくれたおじさんに言ったのですが、
『踊り場的な部分があるから、ここを含めたら13階段じゃない!
気にしすぎだ!』と言われてしまいました。まー、何かあるわけではないしいいかと思っていたのですが。
少しずつ怪奇現象が起き始めたのです。『こんにちはー!』と聞こえて玄関に行くと誰もいなかったり、
人影が見えたり、誰もいない台所から夜中に
お皿を洗ってる音が聞こえたり…我慢をしていたのですが、
ある夜、いつもの何倍も怖いことが起きたのです。子供達を寝かしつけるために階段を登り、
2階の部屋に入りました。やっと子供達も寝て私も眠りにつこうとしたその時。
『パン!…パン!…パン!…パン!…』と
小石を投げつけるような音が聞こえてきました。しかもその音が近づいてくるのです。
1回、2回、3回……12回、私は咄嗟に手を合わせ
『南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏私には何もできません』と
唱えていました。恐怖のあまり気を失ったのか、
気付くと朝になっていました。その後御払いをしてもらいました。拝んでくれた神様は、
『助かりたくても戦で死んでしまった人がそこら中にいます。
今いる場所にも小さな虫などたくさんの犠牲があって
私達が立てているのです。それらに感謝しながら過ごしなさい』と
おっしゃいました。それからは何もなく、家も建て直しました。
しかしまだ我が家にはお盆や年末になると
『こんにちは』と玄関から声が聞こえてくるのです。それはこの家が楽しそうだから、
自分も混ぜてほしくて来るそうです。そんなときは、『混ぜてあげれないんです、
ここはあなたの場所じゃないよ』と教えてあげています。


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