私が中学生の時の怖い話です。
当時、祖父と祖母とみんなで住んでおり
中でもおばあちゃん子だった私は
いつもおばあちゃんの部屋で過ごしていました。おばあちゃんは持病で糖尿病を患っていて
合併症などが出て日に日に弱っていきました。それでも好きな食べ物は食べ、飲みたい物は飲むという
おばあちゃんの頑固さにはお母さんも手を焼いていました。おばあちゃんも私には痛そうだったり苦しそうな姿を見せないので
まだまだ大丈夫だろと変な余裕を見せていたのですが・・・。ある時、お母さんが「なっちゃん、おばあちゃんもうダメかもしれない、
病院に連れていくから御留守番していてね!」と私に死に際を見せるとショックを受けてしまうから
待っていなさいと言い残し病院に行ってしまいました。家に残った私はどうしていいかわからず、
ご飯を食べてみたりテレビを見てみたりいつも通りに過ごしていました。その時でさえ、おばあちゃんが死んでしまうなんて考えはありませんでした。
お風呂に入っていた時の事でした。のんびり湯船で使っているとおばあちゃんの声で
「なっちゃん・・・なっちゃん」とお風呂の外で私を呼ぶような声がしました。私は『なんだ!やっぱりお母さん大げさだなー!
おばあちゃん無事だったじゃない!』と思いながらおばあちゃんに
「はーい!今でるー」なんてのんきに返事をしてお風呂を出ました。服を着替えて、ちょうど脱衣場から出ようとすると
玄関から皆が帰ってきました。おばあちゃんは亡くなっており、大人の人みんなで運んできたのでした。
私はとてもパニックになりお母さんに今までのいきさつを話すと
「なっちゃんはおばあちゃん子だったから、最後の挨拶に来たんだよ」と・・・。それを聞いて猛烈に悲しくなって来て泣きじゃくりました。
これが私の心霊体験です。


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