私の幼いころの話です。
私が小学校低学年の頃、私は毎晩同じ夢を見ていました。

縄の田舎に住んでいる私は
サトウキビ畑に囲まれた場所で育ちました。

夢の中で私は伝統的な沖縄の瓦葺きの家に住んでいました。

家の周りはサトウキビ畑に囲まれており、
その畑の中でセミとりをしたりかくれんぼをして遊ぶ、
という夢でした。

かくれんぼをして遊んでいると迷子になり、
私の背よりも高いサトウキビをかき分け、
友達の名前を呼びながら探し歩く、そんなことを繰り返す夢です。

そして、サトウキビのザワザワ揺れる音以外は
何も聞こえないことに少し不安を抱きながら畑の中を進んでいました。

すると後ろからがさがさ音がします。

振り返ると恐ろしい形相をしたおばあさんがカマを持ち
私めがけて追いかけてきます。

怖くなった私は夢中で逃げて、
おばあさんに追い付かれないようにして畑の陰に隠れました。

おばあさんに見つからないように息を殺しながら
必死に隠れていました。

そして、おばあさんがいなくなったとホッとした瞬間、
後ろを振り向くと、恐ろしい顔でカマを降り下ろすおばあさんに
殺されそうになるところで必ず目を覚ます
、という夢でした。

あまりの恐怖に毎晩うなされ、
泣きながら姉を起こすことを毎日繰り返していました。

あまりの怖さにある日、神様にお祈りしてから眠ることにしました。

そのおかげで夢を見なくなりホッとして
徐々に夢を忘れて過ごしていましたが、
お祈りは毎日欠かさずにしていました

それから4年後、私の祖母の家を訪ねました。
そこへお客さんがいらして、振り返ると、何と夢でみたおばあさんでした!