これは、かなり昔に実際に私が体験した怖い話です。
信じるか信じないかは、ご自由に・・・
当時、つきあっていた彼の車で帰宅中のことです。
夜遅くなり、彼の車は、人はおろか車もほとんど走っていない
田んぼに囲まれた直線道路を他に車も見えないこともあり、
そこそこスピードを出して走っていました。
前をふとみると、前方に、20K~30Kmのスピードで
のろのろ走っている車が1台見えます。
危険と書かれた化成品を運搬している黒いタンク車でした。
私たちの車はあっという間にその車の背後へと追いつきました。
「おっそいなぁ~抜いちゃおう~」
アクセルをぐぐーんと踏んだ彼の車は、黒いタンク車を抜き去り
直線道路を更にまっすぐ走り続けました・・・。
その後、更に10分ほど走っていると、わき道から曲がってきて、
私たちの車の前を走り出した一台の車が表れました・・・。
「えっ?」
さっき抜き去ったはずの黒いタンク車?
あんなにのろのろ走っていたのに?
私たちは目の前に見える車の姿を疑いました・・・
先ほど見た車と同じように危険と書かれているプレートをつけている、
その黒いタンク車は姿、形だけでなく
ナンバープレートも見覚えのあるナンバーだったのです。
「この道が一番近道でまっすぐな道なのに、何故・・・」
冬でもないのに、なにやら背筋を、
ぞぞーーんとするような寒気を走りました。
怖く感じたのは私だけではなかったようで、
「なんだか気持ち悪い・・・」
彼は一言つぶやくと、アクセルを踏み
スピードを上げて前を走る黒いタンク車を追い抜きました・・・
その後、車の通りの多い明るい道へと出て、
無言で、家路を急いだのは言うまでもありません。
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