福井県小浜市の空印寺に、八百比丘尼の墓がある。

八百比丘尼は、かつて人魚の肉を食べた美女で不老不死となり、
800年も生き続けたという伝説がある人物の墓である。

村人は外の者からの贈り物の肉を食べることを拒んだが、
ある美女がそれをみつけ、食べたところ美味しくて全部食べてしまった。

その肉は人魚の肉であり、若干15・6歳であった美女は
その後もその美貌を保ったまま800年ものあいだ生き続けたらしい。

その間、全国各地を遊行したと言われている。

そして八百比丘尼は、最後にこの空印寺に入定したとされれる。
夜になるとこのお墓のある洞窟からなにか聞こえるという話もある。