大阪府大阪市北区、JR大阪駅より歩いて数分の場所にある
泉の広場心霊スポットとして知られている。

改装以前は地下の薄暗さと見通しの悪さにより、
「いかにも」な雰囲気が出る場所であった。

日中の人通りはかなり多いが、現在でも決して明るい場所ではない。

インターネット上には様々な目撃譚があるが、
いずれも共通するのは「真っ赤な服を着た怪しい女が現れる」という点であろう。

赤い服の女との接触状況は様々であり、
軽度なものでは「赤い服の女を見かけた」
さらにエスカレートすると「赤い服の女がこちらをじっと見ていた」
極端なものだと「赤い服の女が執拗に追い回してきた」。

泉の広場の赤い女」に関しては、
某大型掲示板のまとめサイトに掲載されている記事も数多く存在する。

中には、大阪人でなくとも「ほんまかいな」と
言いたくなるほど臨場感の溢れた文章のものも…

筆者自身も大阪に生まれ大阪で育ったため、
泉の広場を何度となく通過してきた。

だが、幸運にも件の「赤い服の女」さんと遭遇した経験は無い。

最近では「泉の広場」も昔ほど暗くはなく、
オブジェが物々しい雰囲気を醸し出していることを除けば
ごくありふれた地下広場となっている。

もうすでに「赤い服の女」は「泉の広場」から姿を消した、
という説もある。

ところで、「泉の広場の赤い女」が消えたとする説にも
二パターンあるのをご存じだろうか。

一つは、「赤い服の女は消えた」とする説。

「赤い女」が「口裂け女」や「ターボババア」など、
目撃譚がめっきり少なくなった都市伝説と同様に存在が形骸化したとする説である。

もう一つは「赤い服の女が移動した」とする説。

改装工事の後にすっかり様変わりした「泉の広場」に
愛想を尽かした「赤い女」がもっと居心地のよい場所に移動したとする説である。

もし「赤い女」が「泉の広場」自体には執着を持っておらず、
薄暗く人に取り憑きやすい場所を好んでいた場合、
この可能性は大いにあり得るものだ。

灯りの少ない地下道ならば、全国どこにでも存在する。

もしかすると、「泉の広場の赤い女」は今、
あなたの街にいるのかもしれない。