昭和49年5月23日、東京都武蔵村山市三ツ木交差点内の
交通事故で22歳の女性が亡くなった。

それからその場所近辺の店やガソリンスタンド、
タクシーの客などに若い女性の霊が出るという都市伝説がある。

実際に、近辺で働いていた当時、
帰りに拾ったタクシーの運転手がその女性霊
お客として乗せたことがあると言っていた。

なんでも、女性に指定された家の前に到着したところ、
「お金が足りないので、足りない分を持ってくるので
少し待っていて欲しい」と言って女性は家に入っていったが、
一向に出てこない。

やむを得ず運転手がインターホンを押したところ、
中からお婆さんが出てきて、事情を説明すると
すぐに察しがついたようで中に入れてくれた。

通された部屋には仏壇があり、そこに置かれた遺影は
先ほどまでお客として乗せていた女性の顔そのままだったとか。

聞けば、もう何十年も前に娘さんが交通事故で亡くなってしまったそうで、
その事故現場から家まで帰ってこようとしているのか、
こういうことがよくあるらしい。

「帰ってきてくれたのね」とお婆さんは嬉しそうだったようだ。