これはわたしの母と母の兄妹が体験した怖い話です。
母は4人兄妹で、兄が二人、妹が一人います。
4人ともまだ子供だった頃、
その日はいつものようにみんな揃って家で遊んでいたようです。
夜、家族全員が寝付いたころに突然、
大音量の音楽が・・・。
その音楽は有名なディズニーの曲で、
ガンガンと近所にも鳴り響くようなくらいの音量だったそうです。
当時、兄妹全員が同じ部屋で寝ていたので
その音楽のせいでみんな飛び起きて音楽が鳴っている原因を探すと
クローゼットから音が鳴っていました。
そのクローゼットにはぼろぼろになった
ミッキーマウスのぬいぐるみがありました。
ミッキーマウスのぬいぐるみは
兄妹全員が遊んでいたものだったのですが、
いつからかクローゼットの奥にしまいこんで
長い年月の間ずっとそのままにしていたそうです。
なぜ急に音楽が鳴ったのか分からないまま、
兄妹全員でどうにかその音楽を止めようと、
長男がクローゼットの奥から
ミッキーマウスのぬいぐるみを引っ張り出しました。
音を止めたいけれど、スイッチが見つかりません。
スイッチを探している間ももちろん音は出続けています。
大音量なのでとにかく早く音が止まってほしいとみんなが思っている中、
妹が「なんで音が鳴るの?」と。
妹が発した言葉と同時に音は鳴りやんだそうです。
音が止まってから冷静になると、
もともとそのぬいぐるみには音楽が鳴るような機能はありませんでした。
翌朝、両親にその出来事を話すと、
両親二人ともが「そんな音楽が鳴っていたなんて知らない」と言ったそうです。
あんなに大音量で近所にも響き渡るほどの音だったのに・・・。
母は「きっとぬいぐるみは淋しくて誰かにかまってほしかったんだ」
と思ったそうです。
「ハハッ」
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