これは、私の友人が小学4年生の頃に体験した怖い話です。
その年の夏の事、友人は学校に忘れ物をしてしまいました。
そして、夜7時に忘れ物を取りに行きました。
友人は、なぜかいつもなら、歩いて10分で着く学校が、
5分や3分の速さに感じたそうです。
学校について4年2組の教室に行きました。
自分の席に忘れ物があったので、
安心して持ち帰ろうとしたその時です。
友人は、夜7時に学校に入れることが
おかしいことに気が付きました。
「自分はどうやって学校に入ったのであろう」と思いました。
それで、靴箱に行ってみると、
自分の靴ではない靴が一足だけ置いてありました。
そして、自分の靴ではないので、違う靴箱に行きました。
そしたら、自分の靴がちゃんと置いてありました。
それで、「ここにあったのか」と思いました。
それで、よく考えてみると、
さっきの靴箱も今の靴箱も他の靴がひとつもありません。
それで、何かおかしいと思い、自分のクラスに戻ってみました。
そうすると、自分のロッカーに赤いランドセルがありました。
自分の物ではないので、ぞっとしました。
その後、忘れ物を見てみました。
すると、山田みよと名前が書いてありました。
そして、後ろから足音がしました。
その足音は、どんどん近づいてきます。
そして、足音の正体が分かりました。
さっきの靴を履いて、
四つん這いで追いかけてくる女の子の姿でした。
怖くなって急いで階段を下り、靴箱に行きました。
そして、自分の靴を履いて、急いで家に帰りました。
家に帰った時には、もう、持って帰ってきたはずの
忘れ物がなくなっていました。
今も山田みよちゃんが一体誰なのか、
自分は一体どこの学校に忘れ物を取りに行ってしまったのかは、
分からないそうです。
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